【2021年最新】工場の効果的な電気代削減方法7つと事例紹介

 

工場の管理を担当されている方や経営者にとって、コスト削減は重要な課題の一つです。

その中でも、「電気代削減」は大きなテーマではないでしょうか。

また、日本でも2030年のCO2削減目標が46%減(2013年比)に設定され、工場から排出される二酸化炭素排出量を削減せざるを得ない状況となっています。

 

工場の電気代の内訳

工場の電気代を削減するには、まずは工場の電気代の内訳を知っておく必要があります。工場の消費電力の内訳は皆さんご存知でしょうか。

一般的な工場の消費電力の内訳は、生産設備が81%、空調11%、照明8となっています。

(参考:資源エネルギー庁) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001o9by-att/2r9852000001oa3e.pdf

この内訳を見れば、生産設備の消費電力を減らすのが一番です。ただ、生産設備の省エネ機器への交換はコストも手間もかかり、現実的には実現が難しい場合が多いでしょう。

今回は残りの要素である「空調費削減」「照明費削減」の2つに焦点を当てて、その方法を解説していきます。

 

空調費を削減する方法と効果事例

まずは、工場の消費電力の11%を占める空調費の削減方法と、それによる効果事例をご紹介します。

①電力会社を乗り換える

空調に限らず電気代全般に言えることですが、契約している電力会社・契約プランを見直してみましょう。

2000年に「特別高圧」区分の大規模工場やデパート、オフィスビルが電力会社を自由に選ぶことができるようになりました。それにより、新規参入した電力会社「新電力」からも電気を購入することが可能になり、工場に適した電力会社、契約プランを選ぶことで電気代を削減することが期待できます。

実際に岐阜県で複数の工場を経営している製造業の企業では、電力会社を乗り換えたことにより年間1,210万円の削減ができたといいます。

②空調設備の清掃・クリーニングをする

意外と軽視されがちなのが空調設備の清掃です。空調設備を利用していると、フィルターや室内機内部にホコリが付着していきます。このことが原因で、エアコン等の空調設備の稼働効率が悪くなるのです。そのため、定期的な清掃が必要です。

業務用エアコンを提供しているメーカーでは、工場の場合3年に1のクリーニングを推奨しているところもあります。(ただし、運転時間や環境により異なる) 条件や機器にもよりますが、フィルター清掃を実施することで、20%の節電効果が期待できるといいます。

③空調設備の設定温度を見直す

夏の冷房の設定温度を1℃高くすると約13%、冬の暖房の設定温度を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になるといわれています。

また環境省では、適正な空調設定温度は、夏期28℃/冬期20℃を推奨しており、この温度を一定に保つことで、消費電力量を抑制することができます。

上記の温度設定では働きづらいと感じるようであれば、扇風機やサーキュレーターの併用を検討しましょう。エアコン等の空調設備よりも小さい消費電力で空気を循環させることにより、快適な体感温度を実現できます。

④空調自動管理システムを導入する

空調自動管理システムとは、電気やガスなどエネルギーの使用状況の「見える化」や分析、自動で適切な状態に制御するなど、全般的なエネルギーマネジメントを可能にするシステムです。

最近では、AIが空調を自動で制御してくれるシステムもあります。従来の空調自動管理システムよりも効率的で、より効果を発揮してくれることが期待できます。空調費の削減を考えている方におすすめです。

 

 

照明費を削減する方法と効果事例

 次に、照明費の削減方法と、それによる効果事例をご紹介します。

①不要な照明の消灯

昼休みや終業後など、使用していない時間帯は消灯しましょう。基本的なことですが、このような小さな積み重ねが大きなコスト削減につながります。消灯のルールや消灯箇所を決めておくことが必要です。

工場ではなく一般のオフィスになりますが、ビッグローブでは、昼休みの1時間でフロアの電気消灯を実施しています。結果として、年間でおよそ50万円の電気代を削減できています。

※削減できる電気代はフロア面積や契約プラン等により異なります。

②一般照明のLED化

工場は敷地も広く、数多くの照明が必要です。そこで、既存の照明をLED照明に変更してみてはいかがでしょうか。LED照明は、水銀灯と比較すると消費電力は約1/5に、そして4倍長持ちします。

横浜市のとある組合の工場では、工場の水銀灯および事務所棟の蛍光灯をLED照明化するプロジェクトを実施。これにより、電気代が月額40万円ほど削減できたといいます。

また、導入したLED照明は照射角が広いため、作業場所全体が今までよりも明るくなり、壁際の棚に置いてある部品や備品などが判別しやすくなったそうで、作業効率もアップ。危険な工具なども多い作業場所で、細かいところまで目が届くようになったことは、従業員の安全を守ることにもつながっています。

このように、LED照明への切り替えは、電気代の節約だけでなく、工場内の労働環境や生産性の向上にも寄与すると言えます。

③人感センサーの活用

利用時間が限定されている場合や、利用者の少ない廊下等は、人感センサーを設置することで消費電力量を削減することができます。人が作業するエリアが少ない工場の場合、効果が期待できる方法ではないでしょうか。

 

AIで手軽に電気代とCO2を削減できる

ご紹介した通り、工場の電気代を削減するには「照明」と「空調」がポイントとなります。手軽にできるものから、少し手間がかかるものまで幅広くありますので、まずはできるところから実践してみましょう。

今回、空調費の削減方法でご紹介したBrainbox AIは、AIが空調を自動管理することで、人手をかけずに理想的なビルメンテナンスを実現し、最大25%の空調コストを削減、20-40%の二酸化炭素排出量の削減を実現します

長期的な目線で、手間をかけず効果的に「空調費」と「二酸化炭素排出量」削減を実現したい方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

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